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【2025年8月】マリオットボンヴォイアメックスが大改悪!代替のカードもご紹介

【2025年8月】マリオットボンヴォイアメックスが大改悪!代替のカードもご紹介

リッツカールトンやウェスティンといった高級ホテルに無料で宿泊できたり、マイルの還元率が高いことで、旅行が好きな人達から絶大な人気を誇るMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード。

2025年7月21日以降、大幅な年会費の値上げや無料宿泊特典の条件を含めて様々な改定がおこなわれました。

今回の改悪には多くの人が以下のような不安を感じています。

「年会費や無料宿泊特典の条件が高額で本当にお得なのか不安…」

「値上げされた年会費を負担に感じるけど、その他のクレジットカードはどれがいいかわからない…」

そこで、本記事ではMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード所有歴4年の筆者が、新旧の比較を含めて改定の詳細、注意点から代替になるおすすめクレジットカードまで、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カードが2025年7月21日より改悪へ

コートヤードマリオットバンコク

まずはMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カードの主な改悪点をそれぞれ見ていきましょう。

2025年7月21日の改悪ポイントは主に以下の4点です。

  • 年会費
  • ポイント還元率
  • 無料宿泊特典の条件
  • ステータス

それぞれ詳しく解説します。

年会費

年会費の値上げは以下のとおりです。

改定前(税込)改定後(税込)
一般カード23,100円34,100円
家族カード(2枚目以降)11,550円17,050円
プレミアムカード49,500円82,500円
家族カード(2枚目以降)24,750円41,250円

もともとMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードは比較的高額な年会費のカードでしたが、今回の改悪によってさらに高額になりました。

特にプレミアム・カードは33,000円(税込)の値上げで82,500円(税込)とかなり強気な金額になります。

クレジットカードの年会費で8万円超という金額は非常に高額です。

付帯サービスとつり合いが取れているか、年会費の元を十分に取れるか、改めて考慮する必要があるでしょう。

ポイント還元率

ポイント還元率も大幅に改定されました。

一部還元率が上がったものもありますが、公共料金・国税・事業用決済のポイント還元率の引き下げが大きいです。

特に事業用決済ポイントの還元率が0になり、個人事業主などビジネスで利用していたい人は注意が必要です。

一般カード改定前改定後
還元ポイント(通常)2pt/100円2pt/100円
還元ポイント(航空券・海外利用)2pt/100円3pt/100円
還元ポイント(Marriott Bonvoy参加ホテル)4pt/100円5pt/100円
還元ポイント(公共料金・国税など)1pt/100円0.5pt/100円
還元ポイント(事業用決済)2pt/100円なし
プレミアムカード改定前改定後
付与ポイント(通常)3pt/100円3pt/100円
付与ポイント(航空券・海外利用)6pt/100円6pt/100円
付与ポイント(Marriott Bonvoy参加ホテル)3pt/100円3pt/100円
付与ポイント(公共料金・国税など)1.5pt/100円0.5pt/100円
付与ポイント(事業用決済)2pt/100円なし

無料宿泊特典の条件

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード最大のメリットである継続特典の無料宿泊の条件も改悪され、かなり厳しい条件になりました。

一般カードが100万円、プレミアムカードが250万円の値上げです。

それぞれの特典ポイントも増えていますが、条件が厳しくなり特典の利用そのものが難しくなりました。

一般カード改定前改定後
継続特典(無料宿泊条件)年間150万円の決済年間250万円の決済
継続特典(無料宿泊ポイント上限)35,000ポイント相当
(最大50,000ポイント相当)
50,000ポイント相当
(最大65,000ポイント相当)
プレミアムカード改定前改定後
継続特典(無料宿泊条件)年間150万円の決済年間400万円の決済
継続特典(無料宿泊ポイント上限)50,000ポイント相当
(最大65,000ポイント相当)
75,000ポイント相当
(最大90,000ポイント相当)
東京エディション虎ノ門

以下はプレミアムカードで無料宿泊が可能なホテルの一例です。

ホテル名ポイント相場
東山ニセコビレッジ・リッツ・カールトン・リザーブ90,000~120,000
ザ・リッツ・カールトン東京80,000~125,000
東京エディション虎ノ門79,000~120,000
ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町,ラグジュアリーコレクションホテル83,000~92,000
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都88,000~128,000
HOTELTHEMITSUIKYOTOラグジュアリーコレクションホテル&スパ105,000~150,000
ザ・リッツ・カールトン大阪60,000~100,000
セントレジスホテル大阪58,000~100,000
ルネッサンス・オキナワ・リゾート50,000~70,000
イラフSUIラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古70,000~120,000

無料宿泊に必要なポイントは時期によって異なるフレキシブル制度なので、上記ホテルに必ず無料で宿泊できるわけではない点に注意してください。

プレミアムカードの利用額は150万円から400万円と大幅に上昇したものの、これまで無料宿泊特典で泊まることのできなかった「リッツカールトン福岡」、「リッツカールトン京都」、「リッツカールトン東京」なども宿泊できるようになります。

また、円安が続く現在は海外のホテルが利用できる点も要チェックです。

ただし、今回のマリオットボンヴォイアメックスの改悪により事業での利用にポイントが付与されなくなったため、事業関連の支払いカードを変更する人も多いと考えられます。

そのような場合、個人決済で400万円の決済を行うというのは経営層でも難易度が高くなると考えられます。

マリオットボンヴォイエリート会員特典獲得に必要な決済額

シェラトンのクラブラウンジ

改定によりマリオットボンヴォイのプラチナエリートステータス付与条件が400万円以上から500万円以上へと引き上げられました。

一方で一般カードについてはシルバー自動付与からゴールド付与になった点は改善された特典と言えるでしょう。

改定前改定後
一般カードシルバー自動付与ゴールド自動付与
プレミアムカードゴールド自動付与年間400万円以上利用でプラチナ付与ゴールド自動付与年間500万円以上利用でプラチナ付与

以下各ステータスの主な特典をまとめました。

プラチナエリート会員資格の主な特典
  • 無料の朝食を含むウェルカムギフト
  • クラブラウンジへのアクセス
  • スイートを含む客室のアップグレード
  • 午後4時までのレイトチェックアウト
  • ご滞在時のご利用で50%のボーナスポイント
ゴールドエリート会員資格の主な特典

お部屋のアップグレード
午後2時までのレイトチェックアウト
ご滞在時のご利用で25%のボーナスポイント
ゴールドウェルカムギフト

プラチナエリートとゴールドエリートでは特典が大きく異なるので、100万円の条件引き上げは注意が必要なポイントです。

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・通常カード

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード通常カードの券面

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・通常カードの改定内容は主に以下のとおりです。

改定前改定後差分
年会費(税込)23,100円(税込)34,100円(税込)+11,000円(税込)
家族カード(2枚目以降)11,550円(税込)17,050円(税込)+5,550円(税込)
還元ポイント(通常)2pt/100円2pt/100円変更なし
還元ポイント(航空券・海外利用)2pt/100円3pt/100円+1pt/100円
還元ポイント(Marriott Bonvoy参加ホテル)4pt/100円5pt/100円+1pt/100円
還元ポイント(公共料金・国税など)1pt/100円0.5pt/100円-0.5pt/100円
還元ポイント(事業用決済)2pt/100円なし-2pt/100円
継続特典(無料宿泊条件)年間150万円年間250万円+100万円
継続特典(無料宿泊ポイント上限)35,000ポイント相当50,000ポイント相当+15,000ポイント
ステータス条件シルバー自動付与ゴールド自動付与

進呈されるエリートナイトクレジット

5 泊分

5 泊分

それぞれ詳しく解説していきます。

改悪内容

複数ある改悪ポイントの中でも最も気になる点はやはり年会費です。

11,000円(税込)の引き上げはかなり負担に感じる人も多いのではないでしょうか。

2枚目以降の家族カードも5,550円の引き上げで17,050円となり、毎年支払うには一定の金額が必要になります。

ポイントの還元率は引き上げられているものと引き下げられているものがあるので注意が必要です。

公共料金や国税はもともと100円あたり1ポイントの還元でしたが、これが0.5ポイントに引き下げられ、事業用決済はまさかのポイント0になりました。

その他にも、継続特典の無料宿泊条件が年間150万円から250万円の引き上げで、獲得難易度が大幅に上がりました。

改善内容

改善されたポイントとしては無条件でゴールドエリートのステータスが付与される点と無料宿泊ポイントの上限が引き上げられた点があります。

ステータスが自動でゴールドエリートになるため以下のような特典が利用できるようになりました。

【再掲】ゴールドエリート会員特典
  • お部屋のアップグレード
  • 午後2時までのレイトチェックアウト
  • ご滞在時のご利用で25%のボーナスポイント
  • ゴールドウェルカムギフト

無料宿泊ポイントが50,000ポイントになったので、持っているポイントと合わせて最大65,000ポイントの無料宿泊特典が利用できるようになりました。

通常カードでも引き続き「大阪ステーションホテル」や「リッツカールトン大阪」のような国内マリオット系列の人気ホテルへの宿泊が可能です。

筆者の意見としてはマリオットアメックスプレミアムカードに比べると、年会費・無料宿泊の決済額も抑えられる通常カードの方が魅力的に見えます。

「プラチナエリート会員特典にどうしてもなりたい」「年間400万円以上の個人決済が余裕で可能」といった以外の方は通常カードで十分と言えます。

新規入会キャンペーン情報

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・通常カードで今後実施されている新規入会キャンペーンは以下のとおりです。

新規入会の条件として既存のMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード、Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミム・カードは対象外になります。

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・通常カードの入会キャンペーン

ご入会後3ヶ月以内に合計200万円以上のカードご利用で合計70,000ポイント獲得可能。

カード付帯特典
└ご入会後3ヶ月以内に30万円以上のカードご利用で5,000ポイント

ご利用ボーナス1
└ご入会後3ヶ月以内に100万円以上のカードご利用で10,000ポイント

ご利用ボーナス2
└ご入会後3ヶ月以内に200万円以上のカードご利用で15,000ポイント

通常ご利用ポイント
└200万円のカードご利用で40,000ポイント

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの券面

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの改定内容は主に以下のとおりです。

改定前改定後差分
年会費(税込)49,500円(税込)82,500円(税込)+33,000円(税込)
家族カード(2枚目以降)24,750円(税込)41,250円(税込)+16,500円(税込)
付与ポイント(通常)3pt/100円3pt/100円変更なし
付与ポイント(航空券・海外利用)6pt/100円6pt/100円変更なし
付与ポイント(Marriott Bonvoy参加ホテル)3pt/100円3pt/100円変更なし
付与ポイント(公共料金・国税など)1.5pt/100円0.5pt/100円-1pt/100円
付与ポイント(事業用決済)3pt/100円なし-3pt/100円
継続特典(無料宿泊条件)年間150万円年間400万円+年間250万円
継続特典(無料宿泊ポイント上限)50,000ポイント相当75,000ポイント相当+25,000ポイント相当
ステータス条件ゴールド自動付与年間400万円以上利用でプラチナ付与ゴールド自動付与年間500万円以上利用でプラチナ付与+100万円
進呈されるエリートナイトクレジット
15 泊分

15 泊分

それぞれ詳しく解説していきます。

改悪内容

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード通常カードと同じく年会費の引き上げと還元ポイントの引き下げが大きな改悪ポイントです。

年会費はもともと49,500円と高額だったものが33,000円の引き上げで、82,500円(税込)とかなり高額になりました。

8万円を超える年会費だと元を取ることが難しくなるので慎重に検討する必要があります。

また、家族カードも16,500円の引き上げで41,250円とかなり高額です。

もともと100円あたり1.5ポイントの還元だった公共料金や国税は、0.5ポイントに引き下げられ、100円あたり3ポイントと、還元率の高かった事業用決済は0ポイントになりました。

100円あたり3ポイントの還元を理由に事業用カードとして利用していた人は早めの検討が必要でしょう。

現在は以下のようなものが事業用決算としてポイント還元の対象外となっていますが、今後さらに追加される可能性もあるため注意してください。

  • 広告宣伝費
  • オフィス用品
  • 医療・歯科材料、農業資材
  • 建設資材、美容室用具
  • 食品・酒類卸、動物用医薬品

また、無条件でゴールドステータスが付与されることになった通常カードとは異なり、プラチナへのステータスアップの条件は年間400万円から年間500万円へ100万円のアップです。

事業決済でポイント付与がされなくなる状況の中で個人決済のみで年間500万円を超える決済のハードルは非常に高いと言えます。

改善内容

改善されたポイントとしては、無料宿泊ポイントが75,000ポイントになった点があります。

ご自身が所有する15,000ポイントを追加することで、最大90,000ポイントの無料宿泊特典が利用できる点は大きな魅力です。

90,000ポイントの利用なら、これまで無料宿泊特典で泊まれなかった「ザ・リッツ・カールトン東京」や「東京エディション虎ノ門」などのラグジュアリーランクのホテルにも宿泊できます。

リッツカールトン東京ほポイント価格

例えば、ある日のリッツカールトン東京の宿泊ポイントが85,000ポイントで無料宿泊できるのに対して、有償での宿泊費は約14万円です。

つまり、無料宿泊特典だけで年会費以上のリターンを得ることは十分可能と言えます。

無料で利用できる特典としてはかなり魅力的なので、積極的に検討したいポイントです。

また、新しい特典として「ポケットコンシェルジュ」20%キャッシュバック特典が追加されました。

「ポケットコンシェルジュ」は家族との食事から接待・会食にも使えるレストランの予約サービスで、予約の取れないレストランの空席情報や24時間オンライン予約ができます。

「ポケットコンシェルジュ」で予約・決済すると半年に1度、最大5,000円のキャッシュバックが受けられます。

新規入会キャンペーン情報

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの今後実施されている新規入会キャンペーンは以下のとおりです。

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの入会キャンペーン

ご入会後3ヶ月以内に合計250万円以上のカードご利用で合計120,000ポイント獲得可能

カード付帯特典
└ご入会後3ヶ月以内に30万円以上のカードご利用で10,000ポイント

ご利用ボーナス1
└ご入会後3ヶ月以内に150万円以上のカードご利用で15,000ポイント

ご利用ボーナス2
└ご入会後3ヶ月以内に250万円以上のカードご利用で20,000ポイント

通常ご利用ポイント
└250万円のカードご利用で75,000ポイント

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード改悪の要因

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード改悪の要因としては以下の2点が考えられます。

  • 高所得層の個人向けカードとして事業用カードとの棲み分けを目指している
  • ラウンジなどの付帯サービスの利用者が増えているため、利用者を減らし、個々の満足度をアップさせたい

今回の解約によって利用者数は減少しても、年会費を負担に感じない継続利用者の満足度の向上を期待しているのでしょう。

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カードの改定時期

ウェスティンロンドン

各要項によって移行時期が異なるので注意が必要です。

  • 年会費
  • ポイント還元
  • 無料宿泊特典

以下でそれぞれ詳しく解説します。

年会費

2025年10月までは移行期間として旧条件で利用できます。

2025年11月21日以降の引き落とし分からは、自動的に新条件が適用され、新しい年会費での請求となるので注意しましょう。

もし、改悪前にMarriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カードを手放すことを検討している場合は2025年11月以降のご自身の年会費支払いタイミングの1か月前までに切り替え・解約手続きを行ってください.

ポイント還元

2026年10月26日までは改定前の還元率で利用できます。

事業用決済や公共料金・国税などのポイントで損をしたくない人は早めの切り替えをおすすめします。

無料宿泊特典

継続特典の無料宿泊特典には2026年10月26日までの猶予期間があります。移行特別期間は改定前の条件で、改定後の最大ポイントが利用できるお得な期間です。

継続特典を利用してから退会することも可能なのでぜひ検討してください。

ただし、2025年11月21日以降は新年会費での支払いになる点にご注意ください。

以降期間と改定内容は以下の通りです。

改定前移行特別期間改定後
期日2025年10月26日まで2025年10月26日~2026年10月26日2026年10月26日以降
無料宿泊特典の受取り条
件(プレミアムカード)
150万円以上150万円以上400万円以上
無料宿泊特典の受取り条件
(一般カード)
150万円以上150万円以上250万円以上
無料宿泊特典の最大ポイント
(プレミアムカード)
最大50,000ポイント最大75,000ポイント最大75,000ポイント
無料宿泊特典の最大ポイント
(一般カード)
最大35,000ポイント最大50,000ポイント最大50,000ポイント

マリオットボンヴォイアメックスの代替になるおすすめクレジットカード

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの大幅な改悪によってクレジットカードの変更を考えている方向けに、以下でおすすめのクレジットカードを3つ紹介します。

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード

セゾンプラチナビジネスアメックスカードの券面

セゾンプラチナビジネスアメックスカードは旅行好き向けにおすすめのマリオットアメックスカードの代替になる1枚となるカードです。

無料宿泊やホテルチェーンの上級会員などの特典は付帯されませんが、セゾンプラチナビジネスアメックスカードは、初年度年会費無料(通常年会費:33,000円 税込)により、リスクゼロでプライオリティパス特典を1年間フル活用できます。

通常年会費469ドル(約7万円相当)のプレステージ会員資格が無料で付帯するため、年に数回でも海外旅行をされる方なら十分に元が取れる計算になります。

プライオリティパスのプレステージ会員はマリオットアメックスプレミアムカードにも付帯されていない旅行好きにとっては非常に魅力的な特典の一つです。

セントレアのプライオリティパス施設での食事

セゾンプラチナビジネスアメックスカードに付帯されるプライオリティパスは近年改悪が進む空港レストラン・リフレッシュ施設も利用可能ということもあり、プライオリティパスラウンジ好きに絶大な支持を受けています。

JALの機材

JALマイルについては還元率1.125%と業界最高水準。

マリオットアメックスプレミアムの還元率1.25%にはやや届かないものの、初年度年会費無料のクレジットカードの中では高還元率なカードと言えます。

ただし、1.125%の還元率を達成するためには、年会費とは別にSAISON MILE CLUB(年会費 5,500円 税込)に登録する必要があります。

登録すると、通常1,000円で1ポイント貯まる永久不滅ポイントが貯まらない(セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カードSAISON MILE CLUB優遇サービスの優遇ポイント、移行上限を超えた場合、セゾンポイントモールご利用時などを除きます。)代わりに、1,000円につき10JALマイルが積算されます。

さらに、永久不滅ポイントが2,000円につき1ポイント貯まります。

この永久不滅ポイントは200ポイント→500マイルに移行できるため、JALマイルの還元率が1.125%という計算になります。

セゾンマイルクラブに入会しない場合のマイル還元率は0.25%とマイルが貯まるクレジットカードの中でも最低水準になってしまうので注意してください。

また国内のホテル高級ホテル予約サイトとして絶大な人気を誇る、一休.comの最上級ステータスである一休ダイヤモンド会員が半年間無料になるのも嬉しいポイント。

特典は下記の通りです。

  • アーリーチェックイン
  • レイトチェックアウト
  • 冷蔵庫の中のドリンクフリー
  • ホテルクレジット数千円分無料
  • ワインボトル1本無料

セゾンプラチナビジネスアメックスカードはビジネスカードという位置付けですが、 サラリーマンやフリーランスの方でもお申し込み可能です!

プラチナカードという位置付けですが20代〜50代と幅広い層から支持されており、年収が400万円程度あれば比較的審査は通りやすいとされています。

そのため、プラチナカードは審査難易度が高そうに思えますが通過率は高いのかもしれません。

メリットだらけのセゾンプラチナビジネスアメックスカードですが、当然デメリットもあります。

主なデメリットは以下の通りです。

  • プライオリティパスラウンジを同伴者と利用する場合+4,400円(税込)発生する
  • JALマイルの還元率を最大1.125%にするにはSAISONマイルクラブ5,500円(税込)への入会必須
  • ANAマイルへの還元率は0.3%。
  • 2025年6月1日以降、22,000円(税込)→33,000円(税込)へ年会費アップ

年間利用額が少ない方や、プライオリティパスを年に1〜2回しか利用しない方にとっては、コストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。

そのため、とりあえずセゾンプラチナビジネスアメックスカードを発行してみて、1年間プライオリティパス施設を存分に堪能してから継続するかどうか決めるという意思決定をおすすめします。

カードの特典が改悪される前にセゾンプラチナビジネスアメックスを発行して、ワンランク上の上質な旅をお楽しみください。

カード基本情報
カード名セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード
ブランドAmerican Express
入会条件・サラリーマン

・個人事業主・経営者を含む安定した収入がある人

・社会的信用を有する連絡可能な人(学生、未成年を除く)
入会キャンペーン新規入会後、3カ月間にわたってショッピングの利用時に通常の4倍還元
年会費初年度無料次年度以降年会費33,000円(税込)
追加カード3,300円(税込)(最大9枚まで発行可能)
プライオリティパス利用回数プレステージ会員の資格が付与されるため、利用回数に制限なし
空港レストラン・リフレッシュ施設の利用可能
マイルの還元率・JALマイル:還元率最大1.125%

・ANAマイル:1ポイント=3マイル(還元率0.3%)
メリット本会員がプライオリティパスプレステージ会員無料

・JALマイルの還元率が最大1.125%(SAISONマイルクラブへの入会(税込5,500円)が必要)

・国内空港ラウンジ無料

・タブレットホテル会員権が無料(通常:年会費16,000円 税込)

・国内ホテル・レストランの優待オントレ entreeが無料

・一休.comダイヤモンド会員特典が6ヶ月間無料

・最高1億円の海外旅行保険付帯

・セゾンプレミアムセレクション by クラブ・コンシェルジュが無料

・セゾンプレミアムゴルフサービス

・24時間対応のコンシェルジュサービス

・ビジネスサポートローン

・ビジネスアドバンテージ

・顧問弁護士サービスリーガルプロテクト

・ABEMAプレミアム1ヶ月間無料
デメリット・年会費が高い

・同伴者とプライオリティパスラウンジを利用する場合は4,400円(税込)

・ANAマイルへの交換は還元率0.3%と低い

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカードの券面

歴史と高いステータス性を誇るダイナースクラブカードは、独自のサービス体系で多くの愛用者を獲得してきたクレジットカードの一つです。

ホテラックスのロゴ

ダイナースクラブカードにはホテル上級会員特典や無料宿泊などの特典はないものの、世界4,000軒以上のラグジュアリーホテルが即時予約できる会員制高級ホテル予約アプリHoteLuxのエリート会員が1年間無料で体験できます。(通常:51,000円相当)

HoteLuxのエリート会員特典で得られる特典は下記の通りです。

  • 朝食2名分が滞在中無料
  • お部屋の無料アップグレード
  • 最大200US$相当の館内利用券
  • アーリーチェックイン
  • レイトチェックアウト
  • 限定プロモーション(3泊目無料・4泊目無料など)

HoteLuxに加盟しているホテルはマリオットボンヴォイだけでなく、ハイアットやフォーシーズンズ、マンダリンオリエンタルなど世界を代表する一流ホテルチェーンばかりです。

マリオット系列のホテル以外にもさまざまなホテルに泊まってみたいといった方におすすめできる特典の一つです。

また空港ラウンジの特典も充実しています。

ダイナースクラブカードのプライオリティパス同等の特典として、国内外1,600箇所以上の空港ラウンジを年に10回まで無料で利用できます(家族カード同様)。

2025年4月1日より日本国内の空港レストラン・リフレッシュ施設の利用不可に改悪しましたが、海外の空港レストランやリフレッシュ施設については引き続き利用可能です。

詳細は次の通りです。

  • 利用回数:本会員・家族会員ともに年間10回まで無料
  • 追加利用料:11回目以降は1回の利用につき3,500円(税込)
  • レストラン特典:2025年4月1日以降も海外の空港レストランは引き続き利用可能(国内は利用不可)
  • 利用期間:4月1日~翌年3月31日の間で10回の計算

また、世界中の高級ホテルやレストランでの優遇サービスを受けやすく、特にビジネスシーンでの信頼性は絶大です。

レストランの画像

エグゼクティブ ダイニング特典では、全国約400店舗の高級レストランで2名以上利用時に1名分が無料になります。

プライオリティパス以外でも充実した食事特典を楽しめる点は大きな魅力です。

ANAの機材

また、ダイナースクラブのANAマイル還元率も大きな魅力の一つ。

ANAダイナースカードでは以下の特典が受けられます。

  • マイル還元率:1.0%
  • ポイント付与:100円利用ごとに1リワードポイント
  • マイル交換:1リワードポイント=1ANAマイルに交換(移行手数料無料)
  • ポイント有効期限:なし(実質無期限でマイル貯蓄可能)
  • ANAグループ利用時:通常ポイントに加えてボーナスマイル25%加算

移行手数料なども発生しないため、ANAマイルを使った特典航空券を発券したいと考えている方にもおすすめの1枚と言えます。

年間40,000マイルを超えるマイルの移行を行いたい場合は追加で年会費6,600円(税込)にダイナースグローバルマイレージに加入することが必要です。

ただし、24,200円(税込)という年会費は、他社ゴールドカードの多くが1万円以下や利用実績による無料化を提供している中で高めの設定です。

海外でのプライオリティパス特典継続や充実したANAマイル特典を考慮すると、海外利用が多い方には相応の価値があるといえます。

ダイナースクラブカードは世界中のホテルを楽しみつつ、空港ラウンジも楽しみたい、欲張りな方におすすめの1枚です。

カード基本情報
カード名ダイナースクラブカード
ブランドDiners Club
入会条件所定の基準を満たす人
入会キャンペーン
年会費24,200円(税込)
家族カード5,500円(税込)
プライオリティパス利用回数プライオリティパスラウンジ相当のラウンジが年10回まで無料(家族カード同様)
空港レストラン・リフレッシュ施設の利用の有無可能(海外のみ)
(国内の「お食事」「リフレッシュ」「休憩」に該当する施設は2025年4月1日より利用不可)
マイルの還元率・ANAマイル:1,000ポイント=1,000マイル(還元率1.0%)

・JALマイル:2,500ポイント=1,000マイル(還元率0.4%)

・その他の航空会社(ユナイテッド航空、大韓航空、キャセイパシフィック航空など): 2,000ポイント=1,000マイル(還元率0.5%)
メリット・ANAマイル還元率1.0%(移行手数料無料・有効期限なし)

•エグゼクティブ ダイニング(全国約400店舗で1名無料)

・HoteLuxのエリート会員が1年間無料

•利用限度額に一律制限なし

•24時間365日コンシェルジュサービス

•海外旅行傷害保険最高1億円

•独自ラウンジネットワーク

•ANAグループ利用時ボーナスマイル25%加算

•高いステータス性と世界的認知度

・国内旅行傷害保険、および海外旅行傷害保険が手厚い

・利用可能枠に一律の制限なし

・ダイナースクラブカードで購入した商品を購入日から90日以内に誤って破損した場合、盗難などに遭った場合、年間500万円まで補償
デメリット・ANAマイル40,000マイル以上の交換は「ダイナースグローバルマイレージ」(年会費6,600円税込)への加入が必須

・海外空港ラウンジの年間利用回数に制限がある

・国内のプライオリティパス加盟の飲食店やリフレッシュ施設の利用不可

・ANA以外の航空会社のマイルへの還元率が低い

ヒルトンアメックスカード

ヒルトンアメックスカードの券面

代替としておすすめのヒルトンアメックスカードについて紹介します。

ヒルトンアメックスカードは発行するだけでヒルトン系列の上級ステータスであるゴールドエリート会員が無料付帯されます。

ゴールドエリート会員の特典は主に下記の通りです。

  • 客室アップグレード(スイートを除く、エグゼクティブルーム可能、空室状況による)
  • レイトチェックアウト(午後2時まで、空室状況による)
  • 2名様まで朝食無料(対象ホテルにて)
  • ボーナスポイント80%加算(ベースポイントに追加)
  • 5回目の宿泊で無料宿泊特典

おすすめポイントは「ウィークエンド無料宿泊」。

継続利用と年間150万円以上のカード利用で、ヒルトン・ポートフォリオ内のホテルやリゾートに無料で宿泊できます。

ホテルのランクに制限が無いため、1泊10万円以上もするウォルドーフ・アストリア大阪などハイランクホテルにも宿泊可能。

ヒルトンアメックスカードの利用で貯まるヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントは本来ヒルトン・ホテル利用時に獲得、利用するポイントですが、ヒルトンアメックスカードならクレジットカードとして日常での利用でもポイントが貯まります。

通常利用での還元率は100円あたり1〜2ポイント。ヒルトン・ポートフォリオ内のホテルやリゾートでの利用なら100円で3ポイントが付与され、とてもお得です。

また、ヒルトン・プレミアムクラブ・ジャパンに入会すると、日本国内と韓国の対象ホテルで、宿泊は25%割引、レストランは最大20%割引の優待価格で利用できます。

カード名ヒルトンアメックスカード
ブランドAmericanExpress®
年会費16,500円(税込)
追加カード1枚目は無料2枚目以降6,600円(税込み)
入会条件18歳以上の安定収入のある人
※個人事業主・経営者をはじめ、安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な人(学生、未成年を除く)
特徴・ヒルトンゴールドエリート自動付帯

・ヒルトン内のポイント還元率3%

・空港ラウンジを同伴者1名様と共に無料で利用可能

・入会後3か月以内に30万円の利用で10,000ポイント

・年会費10,000円(税込)で国内のヒルトンに25%オフで宿泊できる優待プログラム

・年間150万円以上の利用と継続で無料宿泊券をプレゼント


HPCJ年会費優待で日本国内と韓国の対象ホテル宿泊は25%割引、レストランは最大20%割引

・海外旅行帰国時に空港からご自宅まで、カード会員1名につきスーツケース1個を無料で配送

・コンシェルジュサービス

まとめ

マリオットパタヤのプール

Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの改悪について解説しました。

年会費の引き上げや還元ポイントの引き下げなど、大幅な改悪がなされ、元を取れないと不安な人が多いと予想されます。

特にこれまでマリオットアメックスプレミムを所有していた方で年会費がキツいという人は一旦通常カードにダウングレードして使い続けるという方法も一つの手です。

それでも年間250万円の決済が厳しいという人は記事内でご紹介した代替クレジットカードの発行を検討されてみてはいかがでしょうか。